フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~@愛知県芸術劇場 大千穐楽
1/16(日) マチネ
噂がうわさを呼び、2021年のミュージカル集大成では?と言わせた北斗の拳。
青空が広がる名古屋。大千穐楽日和とはこのこと。最近は曇りの日が多かったからとても青がまぶしかったです。
残念ながらこの日は仕事で一幕を見ることができず……愛と哀しみの荒野を超えて、愛知県芸術劇場に馳せ参じる!気持ちはさながらケンシロウを追いかけるリン。
「ケーーーーーン!!!!待ってて、私絶対行くから!!!!」
と心で叫んでいました(一番見たかったのは伊礼ジュウザだけど)。まさにYOUはSHOCK!!!状態だったわけです。
が、まさかの当日の早朝に仕事キャンセルで間に合いました。
余談はさておき、大千穐楽を飾るキャストはこちら
緞帳が上がり川口リュウケンの死神のごとく、暗殺拳の言葉で背中が震えるほどの高揚感、思わず吊り上がってしまう口元。
キャストの皆さんも昨日より盛り上がりが激しい気がしました。
バットがトヨに母ちゃん!!声をかけるときに感情移入しすぎて泣いてしまいました。アニメだと「おばさん」だからすごくいい変更だなぁってずっと思っています。
そしてTLのみんながこぞってジュウザの女になって帰ってきているので気になっていた、伊礼ジュウザ。昨日の上原ジュウザを見た感じで、これアドリブだなと思っていたので楽しみで仕方ありませんでした。
そして開口一番「待った?」
「今日が最終日?最終日ってことはこれで最後?俺が話を変えちまえばいいんだ!」などと自由奔放すぎる伊礼ジュウザ。まさに雲のジュウザにふさわしい振舞い。それから名古屋飯を食べる機会がなかったのか、どうしても手羽先を食べて帰りたいし、ナナちゃんにも会いたい。とにかく名古屋を満喫したい伊礼ジュウザ最高すぎました。
そしてヴィーナスたちとの魅惑のダンス……腰つきもだいぶすごかったけど、緩やかなボディータッチはずるくないか?いや、エッロってなりました。控えめに言って最高。
そのあとのラオウを阻むために立ちふさがる姿。丸腰で拳王に挑んで、死にたいときに死を選ぶ。その生き方が格好いい。
自由に揺蕩う雲のような存在。たまらん。
死ぬから推すのか、推すから死ぬのか論争に躍り出てきました。好きです。北斗の拳で推しを選ぶならトキかジュウザですかね。(なおトキも……)
前回も書いた、兄弟の誓い。
百名青年トキのワイヤーが足に引っかかってしまって一瞬ヒヤッとしました。だけどなんとか脱出して普通に兄ちゃんが助けながら崖を登る姿にギュン!!!!となる心の臓。まさに「僕は大丈夫だから早く先に行ってよ!!」がこれほどしっくりくるなんて……いつもより多く叫びながら崖登りますって感じ。めっちゃ泣いた。回想だから加藤トキが過去を思い出しながら歌っているのしんどい。
前日のお写真で、腕ふっと!これは全然病に倒れそうにないって思うのに舞台に立つと誰よりも折れそうで死にそうな体つきをしている加藤トキに圧巻でした。
名古屋2公演が終わってしまいました。
— ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳』 (@musical_fons) 2022年1月15日
明日はついに大千穐楽。
本日のトークショー終わりに3兄弟で📷✨#アタタミュ#ミュージカルfons#さみしい😭 pic.twitter.com/dX66x62S9w
本当に役者さんてすごい……
そして気づいたら福井ラオウの右手に赤いものが。
どこかでお怪我をされたのかもしれない。舞台から姿を消して次出てきたときは見えなかったから、気のせいかと思ったんですけど、握りこぶしを作ると血がにじみ出てきて、なんとも筆舌しがたい気持ちになりました。この血すら計算されたもののように思えるくらい、圧倒的なまでの力と思いですべてをねじ伏せようとする姿がもはや、ラオウそのもので愛や悲しみを知ることが最期の瞬間になるまで理解できなかったのがとてもつらく思えました。
そして満足したように「わが人生に一片の悔いなし」
その言葉通りの演技だったと思います。天に召される福井ラオウは完璧なラオウでした。
また会いたくてたまらないです。
帰り道にふわふわ歩いてしまうくらいの作品に出あったのはレミゼ以来です。
楽しかったなぁってなる作品は多くても、頭にこびりついて、何度でも見たいと思える作品に出あえたことに感謝。
こんな思いをするなら配信買えばよかったなどと思う今日のこの頃。
中国公演も2022年にあるみたいなので、無事に開催される事、そしてその時に円盤の発売決定が報告されることを心よりお祈りしております!!!
北斗の拳 さいこーーーーーーー!!!!!!!