舞台の感想とか、そんな感じ

忘れたくないから始めたのに、気付いたら書くことすら忘れている

初九州上陸(沖縄は除く)、博多座へ

「もう一度見なければならない」

 

大阪で2回おかわりをしたがどうも消化不良感が強くて、もう一度見なくてはならない気がした。

もし行くとしたら、博多。大阪のチケットは仕事の都合でもう取れない。北海道は論外。時期的にも忙しいし休みがない。九州、福岡……名古屋から博多か……。飛行機?夜行バス?新幹線?

飛行機は金額が高い時期になっている、却下。

夜行バスは直行は売切、乗り継ぎは間に合わない。

新幹線はまだ指定が取れる、よし予約しよう。

 

チケットはおけぴを利用した。お盆の13日にユニバ行くことは4月から決まっていたからその前後。12日だと前半組千秋楽、かつまだ見ぬ佐藤バルジャンと上原ジャベール。14日だと後半組初日、かつ推しの伊礼ジャベール、相葉アンジョルラス。

1週間くらい悩んだ末に12日を選択。他に良い席あったかもと思いつつ交渉を成立させたが、結局その後、今よりも良い席が出なかったので運をだいぶ使ったと思う。

 

 

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ど初っ端から17年にアンジョルラスを演じていた上原ジャベールの声を聞いて震えた、そして上がる口角。前々からTwitterで彼の役作りについては履修しているから、そういう風に聴こえる。そして佐藤バルジャンの声から感じる本人の育ちの良さと性善説をそのまま表したかのようなバルジャン。はっきり言って最高だった。

 

 

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当日まで誰が登壇するかわからない子役。まだ見ぬ最後の一人は大矢ガブローシュ。キャストのツイートや本人のツイートの傾向からワンチャンあるかもとは思っていたが、見事的中だった。キャスボを見た瞬間にガッツポーズが出た。

もちろん彼も期待に沿う最高の演技だった。ガブローシュ達中では真ん中。小学5年生!(ご本人様からリプライにて訂正いただきました。ありがとうございます🙇‍♂️)

声も少し子供から少年に成長した声で、バリケードの外で銃弾を拾い集め戻ってきて、殺される。声も外で一度撃たれる前と後では違うもので聴いているだけで目頭が熱くなる。亡骸を受け取った丹宗グランテールが茫然自失なままガブローシュを寝かせてあげ、そして手を組ませて、その場から動かない。その一連の流れが目に焼き付いて離れない。

 

そしてバリケードで散るABCの友。彼らの悲劇的な死はいつ見ても涙が溢れて止まらない。私は今年から見始めた新参者のため詳しくはわからないのだが、今回小野田アンジョルラスは受け身の取りやすい、背中から落ちるのではなく、頭から落ちたのが印象的だった。静かに息を飲んだ。

 

今回の席は今までで一番良い席だ。1階のサブセン、10列以内。オフマイクの声も薄っすら聞き取れる。手錠の擦れる音やファンテーヌがペンダントを掴む時にネックがあたる音も聞こえた。

極め付けには、主に召されようとするバルジャンに小南コゼットが縋り付いて言う「パパ、お別れを言うにはまだ早いわ」、そしてオフマイクでの「ね」。そうでしょう?と同意を求めるようなこの一音。これがすごく心に響く。告白を書いた手紙を受け取る時も嫌だと首を横に振る、そして泣き崩れるコゼットを涙目になりながら支える内藤マリウス、この流れに目を奪われてしまった。

 

 

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本公演をもって小南コゼットと内藤マリウスは2019年レ・ミゼラブル大楽を迎えた。この組み合わせは始めてだったが席の効果もあるだろうが一番素敵な組み合わせに感じる。コゼットがこの作品の唯一の光であることを再認識。最高の時間を過ごせたことに感謝しかない。

 

P.S.

大阪レポは時間作った描きたいと思います。熱があるうちに打ちたかった。